ながおかネット・ミュージアム
 
所蔵No: 220
タイトル: 直江兼続重光自筆書状
書: 直江兼続
サイズ: 27.2cm×42.2cm
【釈文】
(折紙上部)
  尚々、それかし事ハ
  御あとよりまいりた
けさハ御ふミ
  たく、やかたさま
くたされ候、おのおの
  御たちいこに
よりあいふるま
  しこういたし
い、またハ御よう
  御ちやくたされ
の事も御さ候て、
  候へく候
御返事申あけ
  □てうさまへもこの
す候、しかれは
  よし御申
こんと御わつら
  たのミ入候、かしく
い御ほんふくニ
つゐて、御ちや
くたさるへき
□くわふん
(折紙下部)
かたしけなく
そんしたて
まつり候、すな
わちしこう
いたし申へく候へ共
廿三日ニゑとへ
御たちなされ□
御ようとも申
つけ候ゆへ、し
こう申ましく候
このよし御申
あけ候て、断御申□
かしく

(袖裏ウハ書)
「ちやうめい殿」
解説: 差し出しの署名はありませんが、独特の筆跡から直江兼続の自筆書状と考えられます。宛所の「ちやうめい殿」が上杉景勝を茶席に誘いましたが、江戸出立の準備のため辞退する旨を兼続が伝えたものです。「御わつらい御ほんふくニつゐて」とあることから、景勝の病気の快気を祝うものであったかもしれません。兼続は、行間に認められた追伸で、自分は遅れて江戸へ向かうので、景勝出立後にお茶をいただきに伺いますと言葉を添えています。招待を断られた相手への兼続の細やかな心配りがうかがわれる書状です。なお、年代は景勝の江戸出立という記事から、上杉家が慶長5年(1600)の関ヶ原の合戦により米沢へ減封された後の兼続晩年のころと推定されます。
このHPの閲覧には、Windows版Internet Explorer 5.5 以上を推奨します。
長岡市立中央図書館
〒940-0041 新潟県長岡市学校町1-2-2
TEL:0258-32-0658 FAX:0258-32-0664
E-mail:nagaoka@lib.city.nagaoka.niigata.jp
このサイトのすべての著作権は長岡市立中央図書館に属します。
Copyright(c)2003-All Rights Reserved by Nagaoka City Library