宿ス
廿一日 晴 津
郷士クトグ、道ニて郷士ニ逢、様子
聞、是ハ操連ニ出る由
朝立て追分より津ニ到り
宿を取り、直書状ヲ認、用人之
名宛ニて斎藤遣処、已夕方也、
早速兼供ニ居りし用助
参り、夜九ツ過迄咄し」翌朝(廿ニ日)、
丸之中屋敷行、先生ニ
逢、夫より直ニ山荘行、
終日四方山之咄ヲいたし、
先生も三四日前ニ隠居、家督
済、大壮士・小壮士、何れも百人ツヽ
右ハ三人扶持給る由、扶持ハ
新田免上より出ると、郷士ノ
連兵等ノ咄あり、小浦惣内ノ
咄アリ、是ハ紀州之役人ナリ、
先生しきりニ孔明謹慎
ノ二字ヲ為予ニ談ス、小原ノ咄、 |