士弐人と連ニ成、是も久能参詣之
ため也、又冨士を見るニ、或ハ頂ニ
白雲を蔽へ、色々更り、此頃之
三日、今日ハ別 能見へ、幾返反見
スるか数も不知、昨日之進ニ
随 山中ニ居ならバ、能時節
もあらんものを、登らすして
帰、実終身誤り一ツ也、
紀行ニても我愚痴可思知、
久能山 到、案内を頼み、
三人連ニて登山、三代将軍
御 (寄 )進之五重之荅(塔 )、諸大名より
之石金燈籠、駒犬之如ニ至る迄、結構
なる物なり、先ニ賃を弐百文
取、又此ニ 内殿を見ならハ
弐百文ト云ニ由リ、中 入りて見ルニ
更に善美を尽、外ニ後水
尾院之東照大権現之御チョク
閣(カク)アリ、中ニ三十六歌山御画(是又ガク)
あり、金ノ ( )珞、三尊之みたとか |