と、何れも延引して、又
古市戻り、是ハ直山田へ
出る道好けレとも、猶見ため也、
夫より山田懸り小俣ニ宿す
廿六日 晴 ○椋本
朝立て、本来し道ヲ帰り
(七過、是ハニ返故見処もなき故略ス)、
六ケンより大和廻り、紀州路之
追分あり、暫考
けれ共、帰路之事と決し、
津より上方往来懸り、
此道ハ追分より来る道より好けれ共、
人通りハ少し、椋(モク)本ニ宿ス
廿七日 晴 ○石部
朝立て関出、是ハ東海道
也、筆捨山を過、三ツ子山ヲ
右ニ見、スゞケ山を越時、小笠原
公ニ逢、坂之下よりスゞカ山下り
て、猶公御供ニ逢ふ、尤バラ |