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稿本略註国訳求志洞遺稿 文 乾 稿本略註国訳求志洞遺稿 詩 坤全
小林虎三郎 求志洞遺稿について 凡例 このサイトの見方
求志洞遺稿詩坤
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43.雲洞に答ふ/44.柳士健に寄す/45.山楚香に寄す/46.偶作/47.冬暁/48.冬日即事/
49.春日旧に感じて、長沢伯明、川島子樂に似す辛酉。/50.感を書す
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久病注釈1無聊興趣空し 喜ぶ君が千里注釈2詩筒を寄するを 想ひ得たり山村寒夜の雨 一の芳酒英雄を話すを

 四四、柳士健に寄す

多年病に臥して注釈1茅衡を鎖す 風光の便と生を隔つるに似たり 淡煙疎雨注釈2江村の暮 羨む汝が酔吟世情を忘るるを

 四五、山楚香に寄す

鴻鴈声は寒し蘆荻の湾 霜零ちて林樹葉注釈1(爛)斑たり 注釈2蒼竜岡上秋応に好かるべし 一月に瓢を携へて幾度か攀づる

 四六、偶作

荒山注釈1淪落して幾秋風 首を回らせば東遊夢已に空し 江門若し旧知の問ひに値はば 為に道へ注釈2疎狂心尚ほ雄なりと
 注釈3廃黜多年、空しく雄志を懐く。

 四七、冬暁

注釈1紅暾将に上らんとして暁雲回る 注釈2凛冽たる寒風面を刮って来る 昨夜長岡城畔の雨 注釈3花尊山上雪(ゆき)注釈4堆を為す

 四八、冬日即事

景光注釈1惨澹として注釈2歳華傾く 此の際幽人太だ情を苦しむ 一臥幾年猶未だ起たず 復見る積雪茅衡を没するを

 四九、春日旧に感じて、長沢伯明、川島子樂に注釈1似す注釈2辛酉

注釈3東武の注釈4同遊跡已に非なり 往事を追思すれば夢魂飛ぶ 注釈5梅児墓畔落花の雨 何の客か注釈6江楼酔を買うて帰る

 五〇、感を書す

注釈1良辰殊に覚ゆ注釈2憾情の多きを 三十余春夢裡に過ぐ 注釈3疇昔雄飛して壮志を騁せ 如(加)今注釈4雌伏して注釈5に苦しむ 憂ひは家国に存して道達する無く 身は災患を歴て心磨せず 杯酒愁を破るは願ふ所に非ず 香を焚いて端坐し注釈6天和を味ふ
 一片の忠誠。

注釈

43.雲洞に答ふ 44.柳士健に寄す 45.山楚香に寄す 46.偶作 47.冬暁す 48.冬日即事
49.春日旧に感じて、長沢伯明、川島子樂に似す辛酉 50.感を書す。
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