図書館に関するニュースなどで、特に面白いもの、際立ったものを紹介します!
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9月28日(金)・30日(日)に金澤さん親子が来館されました。
両日とも大変大勢の方からお越しいただき、30日は母 泰子さんの講演会もあり、来場者が1,000人を越えました。
翔子さんが会場に入るとたちまち人だかりができ、サービス精神旺盛な翔子さんは、気軽に記念撮影をしたりお話したりと、周りは常に笑顔で溢れていました。翔子さんは子どもが大好きなようで、赤ちゃんを抱っこしている姿がとても印象的でした。
28日は新潟日報、NHKの取材も入りました。インタービューの折に泰子さんが将来の夢は?と翔子さんに尋ねると「ディズニーランドの裏に家を借りて一人暮らしをすることです。」と、楽しそうにお話されていました。
「心」の前での1コマ | 来場者と記念撮影をする翔子さん(右)。辺りは鑑賞する余地がないほど大勢の方が囲みます。 |
親子と記念撮影をした1コマ。 | 花束を持ってきてくれた子と記念撮影! |
大作「共に生きる」の前で「アイーン」のポーズ。お茶目な翔子さんです。 | 泰子さんも大忙し。特にダウン症の子どもを持つ方とは、熱心にお話されていました。 |
講演会では、ダウン症の宣告に絶望しダウン症が治る奇跡を待ったこと、家で長い時間を過ごすために書を始めたことなど、約1時間にわたり翔子さんとの歩みについてお話されました。講演中に泰子さんが言われた「生きている限り絶望はない」という言葉は、とても胸に響きました。
来場された方からは「同じダウン症の子がおり、講演を聞いて何事も前向きに考え、子どもの可能性を信じて育てていこうと思った。」「困難にぶつかっては立ち上がり、じっくりと壁に向き合っていける泰子さんの生き方に感動した。」などといった感想が聞かれ、たくさんの方が泰子さんの生き方に感銘を受けられていたようでした。
定員を遥かに超える方からの応募があり、今回は抽選を行いました。会場は満席で、関心の高さがうかがえました。 | ダウン症の子どもを持つ方、泰子さんの生き方に関心を持ってこられた方、様々な方がおいでになられました。講演終了時は泰子さんに万雷の拍手が送られました。 |
会場で大好きなダンスを披露した翔子さん。 | 最後は翔子さんが音頭を取って、会場の皆さんと一緒にバンザイをして締めました。 |
ここでは伝えきれない当日の様子を特設サイトフォトギャラリーページにて掲載していますので、以下のリンクからご覧ください。
県内では初となる、金澤翔子さんの書作展が始まりました。過去最大規模、43点の作品が展示されています。
本展は作品の形態別に大きく3コーナーに分かれております。これから簡単に各コーナーを紹介します。
入口で皆様をお迎えするのは、屏風大作「福聚海無量(ふくじゅかいむりょう)」です。観音菩薩の福徳が広大無量であることを、海にたとえた語と解説されています。
最初のコーナーは小品が展示されています。
コーナー全景。今年の干支である龍にちなんだ書が多いのも特徴の1つ。 | 「平清盛」 大河ドラマ「平清盛」の題字に使用されている書です。本展の為にNHKからお借りしての展示です。 |
「絆」 TBS「金曜のスマたち」で書かれた作品。 |
「夢」 NHK「スタジオパークからこんにちわ」で書かれた作品。いずれもテレビで見た方が多いのではないでしょうか。 |
次のコーナーでは大作が展示されています。
コーナー全景。長岡花火のために書かれた「長岡大花火」をはじめ、6点が展示されています。 | 「共に生きる」 昨年の東北地方太平洋沖地震以後、翔子さんの中で何かが変わったようで、被災された皆さんのために必死になって筆を持つようになったとのこと。この作品を書くときにも、うっすらと涙を浮かべていたそうです。 |
「長岡大花火」 この文字を揮毫するにあたり、親子二人で二ヶ月も前から実物大のものを何枚も書いて練習していたそうです。 |
「不死鳥」 去る8月2日の揮毫の後、金澤さん親子と関係者の皆様を花火にご招待しました。翔子さんはとても喜んでおられ、その際の感動が生んだ新作です。 |
最後のコーナーでは、屏風大作が展示されています。
コーナー全景。鎌倉建長寺や京都建仁寺を巡回した屏風です。 | 「千字文」 千字文は昔、中国で子どもに漢字を教える為に用いられた漢文の長詩です。1文字たりとも気を抜けない作業に、親子で涙を流しながら書き上げたそうです。1文字も同じ字は無く、どんなに早い人でも1時間に100字前後が精いっぱいで、これを書くには丸1日かかるそうです。 |
「鳥飛魚躍(とりとびさかなおどる)」 本展は金澤さんのご好意により、全作品の撮影を許可していただいております。この作品と後ろにある「雲龍風虎(うんりゅうふうこ)」は、少し遠目からファインダー越しにのぞくと文字が浮き上がって見えます。写真を撮る際は是非お試しください。 |
9月26日には森市長も訪れ、作品に見入っていました。 |
作品を見て感嘆する人、言葉を失う人、涙する人・・・様々な反応を見受けます。画像では伝わらない「感動」がこの会場にはあります。皆様是非会場へお越しください。
本展覧会に翔子さんが来られます。日程は以下のとおりです。この機会を是非お見逃しなく!!
9月22日に互尊文庫で初心者を対象とした「紙ひも体験教室」を行いました。大人と子ども総勢20名が紙ひもで籠を作りに挑戦です。
5つのグループに分かれ、それぞれ専任の講師が付いて丁寧に指導してもらいました。 | 紙ひもを互い違いに編んでいきます。見かけによらず力がいる作業です。 |
籠の底の部分が出来てきました。 | 底が出来上がると、次は側面を編みこみます。 |
だんだんと籠の形になってきました。次は籠の持つ部分を作ります。 | 最後に飾りのリボンをつけて完成! |
講師の方に丁寧に教えていただきながら、みなさんコツをつかんでいきます。完成した自分の籠を見て
「楽しかった。今度は大きいサイズの籠に挑戦したい。」
「出来上がっていくのを楽しみながら作ることができた。」
と感想をいただきました。達成感に満ち、充実した体験教室となりました。
素敵なかごが出来ました♪ | こちらは少し大きいサイズの籠。 |
9月15日(土)中之島地域図書館にて、「小国和紙コサージュ作り教室」を開催しました。
小国和紙生産組合の方を講師にむかえ、小国和紙で花のコサージュを作りました。
その他、小国和紙の作り方や色の付け方など、いろいろなことを教えていただき、小国和紙への理解を深めることができました。
初めに芯となる部分を作り、つまようじで丸くくせをつけた花びらをボンドで重ねていきます。 | 最後に葉とピンを付けて、すてきな作品の完成です! |
単純作業ではありますが、和紙によっては非常に硬く丸めづらい物があり、苦戦されている方もいました。
同じ色や模様の和紙でも、微妙な色味の違いや花びらのカーブに違いのある、自分だけのコサージュが出来上がりました。
栃尾美術館では、秋の企画展「描く希望と喜び 若井宣雄の世界」がはじまりました。
本展は、郷土の洋画家若井宣雄の作品約120点を一堂に展示し、60余年にわたる画業を紹介するものです。没後20年あまりが過ぎ、長岡市での22年ぶりの大規模展示となります。
風景・人物・静物等の多様なモチーフで描かれ、観る人の心に素直に届く数々の作品。 | 右は、長岡の洋食店「小松パーラー」の調理場風景を描いた作品。懐かしい方も多いようです。 |
若井宣雄(わかい のぶお) 略歴
1905年(明治38)、柏崎市に生まれ、後に長岡市へ移住。
上京し、太平洋洋画研究所で学ぶ。
帰郷後、公募展への出品や個展の開催、グループ展への参加など精力的に活動。また、長岡デッサン会や長岡市美術協会、新潟県美術家連盟の設立に参加、市展や県展など市や県内の美術の発展や後進の指導にも大いに貢献。
他に職業をもたず、画家のみの生涯を過ごし、また、山本五十六などの著名人から一般の方まで2000人以上の肖像を描いたことでも知られる。
1989年(昭和64)1月1日に83歳で逝去。
初日9/15(土)は、ゆかりの方々による「ミュージアムコンサート 〜オープニングによせて〜 」が華やかに開催され、音楽にも造詣の深かった若井宣雄が好んだ曲などが演奏されました。
ソプラノとピアノの美しいハーモニーで「アヴェ・マリア」など。 | クラリネットのデュオのさわやかな調べで「大きな古時計」など。 |
多くのお客様から参加いただき、大盛況でした! | 最後は出演者全員で「赤とんぼ」を合唱。 |
家族ならではの楽しく心温まるエピソードなどをお話いただきました。 | 作品のほか、興味深い資料もあります。 |
「ミュージアムコンサート」は、このあと10/28(日)に「 〜音楽の愉しみ〜 」と題して開催します。また、「作品鑑賞会」も10/21(日)、11/11(日)の2回行います。どちらのイベントもぜひお気軽にご参加下さい。