図書館に関するニュースなどで、特に面白いもの、際立ったものを紹介します!
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野本恭八郎(1852〜1936)は今から160年前、刈羽郡横沢村(現長岡市小国横沢)の大庄屋格山口家に生まれました。後の「互尊翁」の誕生です。
野本は、ここ長岡の図書館の基礎となった「互尊文庫」の創立者であり、近代長岡の発展に貢献しました。
野本は少年期、刈羽郡南条(現柏崎市)の三餘堂(さんよどう)で藍沢朴斎に漢学や礼儀を学び、明治5年(1872)20歳で長岡商人の野本家に養子に入り、家業の立て直しをはかります。
明治10年(1877)には救世教(ぐぜきょう)の創始者大道長安に出会い、大きな影響を受けました。
その後、第六十九国立銀行取締役、新潟県会議員、長岡町学務委員等を歴任し、社会的地位は高まりましたが、家庭においては我が子を次々失うという過酷な試練がおそいかかります。
苦悶するなかで唱え続けたのが、この書にある「我人獨尊皆互尊」という考え方でした。
それは、広大な宇宙の中でただ一人の自分をまず尊び、それから相手の人権を尊重し、互いに認め合って向上していこうとするものて?す。
野本は大正4年(1915)大正天皇即位礼を記念して長岡市に寄附を申し出ます。
市は同7年(1918)、現在の長岡グランドホテル付近に「大正記念長岡市立互尊文庫」を完成させ、これにより市民の知的好奇心は大いに刺激されました。
互尊文庫創立から94年という歳月がたち、その間、モダンな建物は空襲で焼失するなど紆余曲折を経て今につながります。
当時、書物を通して若者に学びの場を与え、人を育てることの重要性を熱心に説いた野本互尊翁。
彼のこころざしに思いを馳せ、この力強く決意に満ちた書を御覧ください。
出典:図書館の窓から138号
北地域図書館では11月18日(日)に「切り紙であそぼう。」を開催しました。
画用紙を折って切れ目を入れて動物やクリスマスのモチーフなどを作りました。
小さいお子さんもはさみを上手に使って素敵な作品を作り上げました。
カッターを使って細かい切れ目を入れます。 | 完成したモチーフに糸をつけて、木の枝に飾ってみました。 |
毎年好評をいただいている、本講座。
これまで当館職員による解説を行っておりましたが、今年度は本井晴信 氏(元新潟県立文書館 副館長)を講師に招き、新潟県立図書館と共催で開催しました。
本井先生は文書館に創立時からお勤めになり、長年、歴史資料保存啓発活動を続けられた方です。
古文書の見方や取り扱い方を中心に、古文書の金銭面以外の歴史的な価値や、専門業者と上手につきあいながら未来へ引き継いでいく重要性についてお話されていました。
参加者からは「日常わからない軸物の扱い方がわかって良かった。」「地域の良き物を次の世代にバトンタッチしなければならないという思いが感じ取れた。」という声をいただきました。
本井晴信先生。本井という姓は新潟のごく一部にしかないのだとか。 | スライドショー形式で資料をスクリーンに投影しながら、解説していただきました。 |
隣室で資料を展示・公開しました。参加された方は食入いるように資料をご覧になられていました。 |
図書館が閉館した後、文化センターのギャラリーでゆったりした気分で音楽に親しんでいただこうというコンセプトで始まり、今年で4回目となったコンサート。
昨年好評だった沖縄三線奏者のきよ里さんとギタリストのトシ遠藤さんに出演いただき、三線とギターの珍しいコラボコンサートとなりました。
沖縄、琉球を出発して日本を北上し、また沖縄に戻ってくる曲の構成でした。
馴染みの深い曲が多く、口ずさむ方も多くおられました。
きよ里さん(左) トシ遠藤さん(右) | きよ里さんの沖縄三線 |
来ていただいた方から順にコーヒーを飲んでいただき、落ち着いた雰囲気の中コンサートが始まりました。 | 演奏前にはエピソードを交えながらの曲紹介があり、旅行ガイドを聞きながら日本を旅したような贅沢な時間をすごせました。 |